馬糞ヶ岳(985m)

【前書き】
 登山口の名前は、秘密尾。近くには、20年ごとに遷宮するという氷見神社がある。非常に古い神社。“ヤマケイ アルペンガイド 中国の山”には、『登山口にあたる秘密尾地区は、真偽のほどは不明であるがその地名から落人集落ともいわれ、俗世から隔絶された深い谷間の一角にある。』とある。どれほどの僻地なのか、昔から興味があったのですが、行ってみることにしました。

【年月日】’09.10.12(日)
【コースタイム】秘密尾登山口(8:25)〜馬糞ヶ岳(9:40-10:00)〜秘密尾登山口(10:52)

【同行者】単独

【写真と解説】


 氷見神社から登山口までは、道も舗装されています。秘密尾まで来る道よりも広くて走りやすいです。
 登山道入口には小さな看板が掛かっています。
 登山道は、途中斜面のトラバースで滑り落ちそうな所がありますが、注意して通れば大丈夫です。


 札ヶ峠の石塔です。“右すま 左ひろせ 弘化三年”と書いてあります。1846年です。その頃は山を越えて隣村に行ってたんでしょうね。
 私が生まれた頃は、まだ蓑と提灯を使っていました。わらじを履いて登っていたんでしょうね。


 “ヤマケイ九州の山”も“山と渓谷社 山口県の山”も山頂からは360度の展望が得られると書いてあるのに展望が得られるのは東側だけ。
 残念ですね。枝打ちしてして欲しいですね。
 里山出身の私としては、自然とは共存共栄が良いのではないかと思います。  


 東側の展望です。見える山の名前は全然分かりません。
 360度の展望が得られたら寂地、安蔵寺、莇ヶ岳なんかが見えるのではないかと期待していたのですが。


 氷見神社です。標高480mです。中宮が標高750mにあるそうですが、女人禁制だそうです。
 入口の看板によると11月23日は秋季例大祭 新嘗祭で12時接待(いも煮、焼きそば、その他)、2時30分大餅まき と書いてありました。
 その日は人が集まるのでしょうか。


 秘密尾の集落です。ここ一箇所ではありませんが、だいぶ寂れています。右の家屋は誰も住んでいないようで壊れかけていました。
 若い人がいる気配はありませんでした。いつまでこの村が維持できるのでしょうか。寂しい限りです。


 秘密尾までは概ね1.5車線で車の離合は厳しいものがあります。所々広くなった場所で避けるしかありません。
 この写真を撮るのに車を止めましたが、対向車が来そうで心配です。
 馬糞ヶ岳です。山名は山の形が馬糞に似ているからだそうですが、本当でしょうか。どこが馬糞の形なんでしょうか。


 馬糞ヶ岳は往復2時間程度しか歩いていないので、続けて野道山の南にある飯ヶ岳に登ろうと車で移動しました。国道489号線沿いの大原湖の近くから滑川沿いに進めば良いというのでカーナビを頼りに大原湖近くの滑川入口付近に来たのだが、入口の橋が狭い。
 オデッセイの車幅が約1.8m。橋幅は2m位しかない。滑川沿いに10km程度走らないといけないのに入口がこれでは先が思いやられる。だいぶ迷いましたが、後1ヶ月で14年乗ったこの車も廃車なので思い切って行く事に。
 狭い笹ヶ滝橋を渡って、写真の2m程度しかない急坂を登っていくと急にバンと音がして、左側のサイドミラーが閉じる。左の崖の出っ張りに当たったよう。さらに進むと四角いコンクリートのトンネルらしき物。車の中から見るとオデッセイでは通過できないかも。降りて確認すると何とか通過できそう。車に戻ろうとして左後輪を見たらタイヤがぺしゃんこ。この場でタイヤ交換すべきか。斜面で危険だし、対向車が来たらどうしようもない。タイヤは駄目になってもバックして修理することに。バックするときは非常に怖かったです。ブレーキを踏んでも車が自然に滑って落ちていくような気がして。
 タイヤはサイドが破裂していました。多分、岩か何かで擦ったのでしょう。予備の応急タイヤに交換しました。
 今の車は、予備タイヤを積まずにパンク修理キットを積むようになっていますが、タイヤのサイドが裂けた場合、パンク修理キットではどうしようも無いですね。
 後で調べてみると国道489号線から入る時に渡る橋は釣山橋のようでした。もう少し冷静に先まで車を走らせてみるべきでした。
 判断力が鈍って歳かもしれません。

【後書き】
 これまで色々山道を走ってきましたが、今回は大失敗しました。
 現在の車は14年乗って、まだ十分に走れるのですが、国が「買い換えろ、買い換えろ」というので買い換えることにしました。
 新車になったら当分山道は走れません。僻地の山に行く回数が極端に少なくなりそうです。
 今回、帰りは応急タイヤのため、高速も80〜90km/h程度でゆっくり走ったのですが、これも中々良いですね。
 今後は燃費も考えてゆっくり走ろう。 

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